いつまでもキープしててもしょうがない。
しかしSSがあるものの整理するのがめんどくさい。
そんな時は。
テキストサイトにしちゃえばいいじゃないかっ!
てわけで今日は自分が小学生の頃にあった出来事を。
ブルガリアの事はおいおい書いていきますので。
さて、あれは自分が小学4年生くらいの時の事ですね。
自分が小学生の頃は友達と遊ぶというと、
意味もなく自転車に乗って町内を徘徊したり、
土手に行って自転車を乗り回したり、
公園に行って自転車を乗り回したり。
と、自転車を乗り回してました。
そんな自分達に名称までつけちゃって、
チャリンコ暴走族
なんて呼んでいたものです。
いやあ、マジで自転車乗り回した。
あまりに乗りすぎて小学生の頃で3回は買い換えました。
色々ダメになっちゃって。
で、その日もいつものように町内を徘徊していたんです。
そしたら、路上に何か人だかりができている。
近くにいってみると、おばあちゃんが倒れてて、
その周りに人がたかっている。
一体何があったんだろう、と話を聞いてみると、
「車にはねられた。車はそのままどっかにいった。」
と。
「うお!ひき逃げ!?」
と驚きましたがおばあちゃんは怪我ひとつないようで、
すごく近くを車が通った際に、かすったのか驚いたのかして、
倒れこんでしまったようです。
こういった場合法律的にひき逃げになるのか、
犯罪になるのか詳しくないのでわからないんですが、
まあその時自分は、
「大変だったけど、警察に任せるしかないよな」
と思っていました。
ところが。
何を思ったのか一緒に遊んでいた友達のK君がこんなことを言い出しました。
「おれらで犯人をみつけだそう!」
はい?
いや、ちょっとまて。
なんか色々つっこみどころがあって困っちゃうんだが、
まず相手は車だ、そしてすでにどこか遠くへ行ってしまっているだろう。
おばあちゃんのことに気づかなかったのならば、
そのままラブラブドライブを続けているだろう(いやカップルかしらんけど)
ていうか見つけたとして俺らでどうしようと。
小学校4年生が数人でいって、
「お前はすでに包囲されている!おばあちゃんをはねた罪だ!」
とでも言うつもりだろうか。
おそらく相手にされない。
ていうかK君正気か。
そんなことを数秒で考えました。
しかし小学生の頃というのは、
誰かが何かを提案し、それに反論すると、
「アイツむかつかね~?無視しようぜ」
なんて陰口をたたかれる可能性120%。
アデナにすると120Mくらい。
そのくらい確実に軽いイジメにあう。
それは避けたい。
そんなことでしょうがなく皆で探す事に。
まあ自転車でぐるぐる回ってるだけだったし、
何か目的ができたほうがいいだろう。
そんなこんなでいざ車探しということになったのだが、
K君いわく、
「これで犯人見つけて、お手柄小学生!とか新聞にのろうぜー」
とか言っちゃってる。
なんかもう返す言葉もない。
しかしここで帰ると翌日からはぶかれる可能性大。
いやあ小学生といえど付き合いは大切ですよ・・
で、肝心の車探し。
というかおばあちゃんはこの行動に対してどう思うのだろうか。
きっと
「やめなさいよ、あんたたちじゃ見つけられないわよ」
とでもいってとめてくれるだろう。
しかし今の俺らはK君の暴走をとめる事はできない。
何か反対意見を言うと
その時点でそいつが敵になる。
さながら北○鮮社会のよう。
で、どうやって探すのか聞いてみた。
「とりあえず、土手いってみようぜー」
は?
すごく適当。
ていうかいつも遊んでいるところじゃないですか。
土手でなにやら絡み合っちゃってる、
運転手と助手席の女性の絵がみえているのだろうか。
(このへんはものすごい勝手な妄想です。)
しかしそうとでも思わないと何ゆえに土手を捜索なのかわからない。
でも逆らう事は許されない小学生社会なので
しょうがなく皆で土手にいきましたよ。
そもそもどんな車なのかすらわからないのに捜索って。
今思うとすごいな。
「あの車、人はねたっぽい!」
とかで探していくのだろうか。
ものすごい冤罪のかおりがするのだがそのへんはもう知らない。
いつのまにかリーダーになっているK君に任せよう。
で、土手に到着。
さて、どうやって探すのだろう・・と思っていたら、
「とりあえずまっすぐいってみよう」
なんですと?
ここからK君のものすごい思慮のなさがわかると思います。
とりあえずまっすぐって。
車はまっすぐにしか進まないとでも思っているのだろうか。
ていうか土手にきたのかすら不明な車。
もうそんな事とは関係無しにまっすぐ進むK君のチャリ。
しょうがない、皆も反応が鈍っているのがペダルのこぎかたでわかります。
で、まっすぐ。
いわゆる土手というのは荒川の土手なんです。
近所にあるんですが。
それをまっすぐいくと東京湾方面なんですね。
で。
なんか見慣れない橋があります。
「あれ、なんて橋だろう。」
と誰かが言いました。
K君いわく、
「あれ、ベイブリッジだ!」
はい?
もう一度いいますが、荒川です。
荒川にベイブリッジなんてありません。
しかもK君、
「ほら!横浜の!」
とか言っちゃってます。
もう見てらんない。
俺らの住んでるこの町からわずか自転車で30分の距離。
そこがすでに横浜といっています。
悪いがここはまだ思いっきり足立区。
東京都の右上。
いうなれば東京と神奈川で一番はなれた距離にある場所。
柔軟すぎるK君の発想。
もうついていくことができない。
で、K君何を思ったのか。
「なんかみつからないから帰ろうぜー。こんな遠くきちゃったし。」
いや、すごく近場。てかまだ区内。
それより車を本当に探そうとでもしていたのだろうか。
ここでやっと冷静になったのだろうか。
よくわからないK君の独裁ぶり。
北○鮮にも負けず劣らず。
そんなこんなで
「新聞にのってヒーローになろう!」
というよくわかんない目標は、
K君の暴走リミット30分と同時に終了したのであった・・
と、こんな若かりし頃の思い出を持ち帰りしてきた
手羽先を骨まで「うめー」とかいってしゃぶりつつ
ビールを飲みながら書いているこんな私・・
年月が過ぎるということは残酷というかなんというか。
ちなみにこの事、事件にもなんにもなってませんでした。
小学生の行動力はすごいっていうか
K君の暴走はすごいっていうか。
何にも考えずチャレンジできる分、
小学生ってのは本当才能を伸ばす時期なのかもしれませんね。