雪山修行編:2
を読んでない奴はもう一つ前の日記を読め!
話についていけないぞ!
さて、前回は、えっと・・
ペンションに着いたとこまで書きましたね。
そのペンションの名前は「シュプール」で、
部屋の真ん中にある机の上のメモには、
「こんや、じゅうにじ、だれかが しぬ」
と。
そしてこの日から、名探偵Reinの活躍が始まるのだった・・
じゃなくて。
ペンションなんて泊まってない。
ええ、民宿ですとも。
それも二人で貸切、テレビは一時間100円という恵まれすぎた環境。
ああ!この世に神はいないのか!
さて、滑りに行く準備も万端に済ませた俺ともう一匹。
でももう一匹はなんか板とかレンタルするとか言ってる。
困るんだよな、シロウトと一緒だと。
でも俺はそんな事は顔にはださない。
なぜなら。
上面だけいい人だから。
「そっか~、じゃあレンタル屋いこう^^」
とか見る人が見たらすぐバレそうな笑顔で対処してた。
で、レンタルも無事に済ませまして、
いざ出陣!
となるのですが。
もんのすんごい雪。
雪っていうか吹雪。
これ冗談じゃなくて。
本当にものすんごいんです。
私、脱いだらすごいんです。
まだまだリフトにも乗っておらず、
山の下の方なのに雪が降りまくり。
見る見るうちに服に雪が積もっていく。
でもこういうとこの雪って溶けて服が濡れたりしないのね。
結晶のそのまま服についてて溶けない。
軽く払うとサファッって落ちてく。
おかげでそんなに苦ではなかったのですが、
それでも寒いのに変わりはないし、なんにせよ顔が痛い。
「寒いと痛い」
というのをよく聞きますがまさにそれ。
「吹雪が痛い」
という感じ。
寒いじゃなくて痛い。
これにはまいった。
でも限られた時間しか滑れないので(雪がすごすぎてナイター禁止だった)
とにもかくにもリフトで登ってみたのですが
これはすごすぎ。
なにが、って、
まず雪は降ってる。
風が吹いてるから吹雪になる。
顔イタイ。
寒い。
それでいて前見えない。
これがリフトでどんどん登っていくほど感じるんですよね。
皆さんご存知の通り、標高が100m上がると気温は0,6度下がっていくのです。
なのでリフトに乗ってるとどんどん寒くなっていく。
それでいて風も受けるのでとてつもない寒さが襲ってくる。
「ね、寝たら死ぬぞ!」
とかお互いを励ましつつリフトを耐えた。
で、なんとか頂上に到着。
いざ滑るぞー!
と思ったら。
前が見えん。
これ冗談じゃなく。
5m先も見えない。
本当に。
全く見えない。
なんとか見えるのは1mくらい。
手の届く範囲だけです。
そんな大げさな。
とお思いでしょうが、本当なのです。
ホリエモンが逮捕されたのも
俺が課金だけしてリネをプレイしてないのも全て本当なのです。
おかげで血盟欄には知らない名前ばかりが並んでますよ、はい。
で、そんな状況ですから、滑れるわけもなく。
これが頂上の、もんのすんごい寒い、
立ってるだけで限界、
体力の限界で引退します、ってくらい寒い。
動かなくても顔には雪が降り積もってくるし、
周りが見えないものだから人がいるのかいないのかもわからない。
寂しいよ、ボク。
よく人に、
「○○(俺の名前です)って人嫌いだよね?はぐれもんだな~」
とか、人を馬鹿にしてんのかなんなのかよくわからない事を言われるのですが、
実のところ俺は寂しがりや。
「ウサギは寂しいと死んじゃうだぞ!」
といつも弁明をするのですが、
そうすることによってさらに人が離れていくという悪循環。
まあそんな話は置いといて。
とにかく、雪山に一人残された感覚になるんですよ。
話し声とかも風がすごすぎて聞こえない。
とにかくすごかった。
で、頂上で少しでも見通しがよくなるのを待ってたのですが、
これがいくら待っても一向によくならない。
「ボクここで死ぬのかな・・寒いよ、パトラッシュ・・」
気づいたら自然と口にしていた。
いや、嘘だけど。
でもしおれがシャレになる前に、
とにかくなんとか下山しよう!
と友達と珍しく意気投合。
わずか1m先しか見えませんが滑って降りる事に。
で、これが間違いだった。
上越国際なんて俺も友達も初めて。
なのでコースなんてさっぱり。
そのコースの案内をするような柵も何も見えない。
(余談ですが、上越国際はこういうところ、
晴れてる時にも行ったのですが、結構いい加減でした。
コースとそうでないとこの境にあまり柵(というかロープ)が設けられてないのが多々)
なので全ては己の勘。
「第六感で感じるんだ!セブンセンシズを解き放て!」
「フォースじゃ!フォースの力を信じるんじゃ!」
とか色々な声が聞こえた。
気づいたらヨーダが道案内をしてくれてた。
そんなわけもなく。
もう「ひーこらひーこらばひんばひん」て感じですよ。
(これがわからない人は俺と歳の差がありますね・・)
いつもの颯爽とした、俺の華麗な滑りなんてどこ吹く風。
むしろ、俺の発するギャグなみにダダ滑りだった。
でも命には代えられない。
そんなわけでちょびちょび下山していき・・
なんとか視界が開けてくる位置まで降りてきました。
10mくらいは見渡せた。
でもね、でもね。
どんなに見回してもここには俺しかいない。
人類が滅亡したのか!?と思うほど一人きり。
アローン、aloneです。
とにかく周囲には人の気配すらしないんです。
これには焦った。
「ヤバイ、コース外れた。もしかしたら遭難したかも。え?そうなん?」
とかボケでもしないとやってられない心理状況。
えっと・・
ここまで一体何人の人が諦めず読んでくれているのかわかりませんが・・
始まる時も急であれば終わるときも急なのが俺スタイル!
俺ファンタジー!
てことで、これは次回に続きます。
果たして自分は遭難したのか?
本当にそうなんか?
え?そうなん?
いやいや、そうなんちゃうで。そんなんちゃう。
つ~ことで次回。
あとすっかり忘れてましたが
ブルガリアボランティアの旅の方も近々書きます。